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日本人の女性で乳がんにかかる人は年々増加しており、現在、女性では胃がんを抜いて最も頻度の高いがんです。毎年約4万人の女性が乳がんにかかります。
一生のうちに20人に一人の割合で乳癌になるとも言われています。
乳癌は乳房に発生する癌です。乳房は体表臓器なので、自己検診でしこりを見つけて受診される方も多いですが、最近ではマンモグラフィ検診が導入され、しこりができる前に診断される早期癌の方も増えています。男性も乳がんになることがありますが、女性の1/100ぐらいの頻度で発生します。当院では過去10年に10人の男性乳癌を経験し治療しました。
どんな人が乳癌になりやすいかというと、まず母親や姉妹など身内に乳がんになった人がいる場合は、乳がんのリスクが少し高くなります。乳癌が増えている原因のひとつとして食事の欧米化が上げられています。カロリーの高い食事、脂肪の多い食事をよくとる肥満ぎみの女性や、初潮年齢の若い人、閉経年齢の遅い人、子供の数が少ない人や子供のいない人、最初の出産年齢が遅い人もリスクが高いといわれています。また、乳がんで手術を受けた人のうち、100人に2〜3人の人は反対側の乳房にもがんのできることがあり、手術を受けて再発なく完治した場合でも、反対側の検診は必要です。
乳がんの治療は今のところ手術が中心です。乳癌の手術は年々縮小化してきましたが、癌が他の臓器に飛ぶ(転移する)前にとってしまえば再発しないということに変わりはありません。乳癌は、しこりが小さい場合でも血管の中にがん細胞が入り込んでいることがあります。手術をしても血管の中にはいっているかどうかは、判りません。手術の結果で血管の中に入り込んでいるかもしれないという患者さんに対して、今後再発しないように抗がん剤治療を行ないます。抗がん剤の治療は再発のリスクの大きさや年齢によって選択されます。
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